鼻中隔弯曲の鼻閉に鼻中隔矯正術が内科的治療よりも有効

英国で、鼻中隔弯曲に伴う鼻閉症状があり、症状が中等度以上の成人患者378例（男性67％）を対象に、鼻中隔形成術の臨床的有効性を検討。患者を鼻中隔矯正術群と内科的管理群（ステロイドと生理食塩水を6カ月間経鼻噴霧）に割り付けた。主要評価項目は、6カ月時点のSino-Nasal Outcome Test-22（SNOT-22）の患者報告スコアとし、9点を臨床的に重要な最小の差と定義した。 6カ月時点の平均SNOT-22スコアは、鼻中隔矯正術群（intention-to-treat集団152例）が19.9（95％CI 17.0-22.7）、内科的管理群（155例）が39.5（36.1-42.9）で、鼻中隔矯正術群の方が良好だった（95％CI 16.4-23.6、P＜0.001、介入前のSNOT-22スコア、性別、介入前の重症度で調整）。介入前の症状重症度スコアが高いほど、SNOT-22スコアの改善が大きいことが予測された。鼻中隔矯正術群で4％が術後出血により再入院し、その他に12％が感染症で抗菌薬を必要とした。...