切除可能NSCLCに術前化学療法＋術前術後デュルバルマブが有効

切除可能な非小細胞肺がん（NSCLC）患者802例を対象に、術前および術後のデュルバルマブ療法とプラチナ製剤を含む術前補助化学療法の併用の有効性を、プラセボ＋術前補助化学療法を対照とした第III相無作為化比較試験で検討（AEGEAN試験）。主要評価項目は、無事象生存期間と病理学的完全奏効率とした。 その結果、無事象生存期間は、デュルバルマブ群（400例）の方が対照群（402例）よりも有意に長かった。初回中間解析時点で、病勢進行、再発または死亡の層別化ハザード比は0.68（95％CI 0.53-0.88、P＝0.004）だった。12カ月時点のランドマーク解析で、無事象生存率はデュルバルマブ群が73.4％（95％CI 67.9-78.1）、対照群が64.5％（同58.8-69.6）だった。病理学的完全奏効率は、デュルバルマブ群の方が対照群よりも有意に高かった（最終解析時：17.2％ vs. 4.3％、差13.0％ポイント、95％CI 8.7-17.6、データ402例による中間解析時：P＜0.001）。...