Million Heartsモデルで心筋梗塞および脳卒中の5年発生率低下

心血管疾患（CVD）のリスク評価と発生率の低減を目的としたMillion Heartsモデルによる長期効果を実用的クラスター無作為化試験で検討。心筋梗塞または脳卒中歴がなく、CVDリスクが高または中（CVDリスクスコア15％以上）のメディケア受給者（40-79歳）を組み入れ、医療機関ごとにモデル介入群（13万578例）と標準ケア対照群（8万8286例）に割り付けた。初回CVDイベント（心筋梗塞、脳卒中、一過性脳虚血発作）、CVD死亡、メディケア支出に対する効果を評価した。 その結果、5年以内の初回CVDイベント発生率は、介入群の方が0.3％ポイント低く（相対効果3.3％、調整後ハザード比0.97、90％CI 0.93-1.00、P＝0.09）、5年複合イベント（初回CVDイベント＋CVD死亡）発生率も0.4％ポイント低かった（同4.2％、0.96、0.93-0.99、P＝0.02）。CVDイベント（推定効果：－1.83ドル/人/月、90％CI －3.97-－0.30、P＝0.16）および全体（推定効果：2.11ドル/人/月、同－16.66-20.89、P＝0.85）のメディケア支出は両...