転移性ぶどう膜黒色腫へのtebentafusp、OSに便益
2023年11月13日
New England Journal of Medicine
HLA-A*02:01陽性で切除不能または転移性のぶどう膜黒色腫の成人患者を対象としてtebentafuspの有効性と安全性を検討した第III相試験(IMCgp100-202試験)の3年間の解析結果を報告。試験では、前治療歴のない患者をtebentafusp群と対照群(医師の選択でペムブロリズマブ、イピリムマブまたはダカルバジンを投与)に割り付けた。主要評価項目は総生存(OS)とした。 最短36カ月の追跡期間で、総生存期間中央値はtebentafusp群が21.6カ月、対照群が16.9カ月だった(死亡のハザード比0.68、95%CI 0.54-0.87)。tebentafusp群で発現したグレードを問わず発現頻度の高い治療関連有害事象は、発疹(83%)、発熱(76%)、掻痒(70%)、低血圧(38%)だった。tebentafuspの長期投与で新たな有害事象は認められなかった。有害事象のために投与を中止した患者の割合はtebentafusp群が2%、対照群が5%だった。治療関連死亡は認められなかった。...
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