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手術低リスク患者にTAVRと開胸術、5年転帰に有意差なし

2023年11月16日  New England Journal of Medicine

重症の症候性大動脈弁狭窄症で手術リスクの低い患者を対象として、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)と外科的大動脈弁置換術を比較した試験(PARTNER 3試験)の5年後の転帰を検討した。第1の主要評価項目は、死亡、脳卒中、または弁、手技、心不全に関連した再入院の複合とした。第2の主要評価項目は、死亡、後遺症が残る脳卒中、後遺症が残らない脳卒中、再入院日数を含む階層的複合とし、win ratioを用いて解析した。 第1の主要評価項目の各項目は、TAVR群では496例中111例、手術群では454例中117例に発生した(Kaplan-Meier推定値はTAVR群22.8%、手術群27.2%、差-4.3%ポイント、95%CI -9.9-1.3、P=0.07)。第2の主要評価項目のwin ratioは1.17だった(同0.90-1.51、P=0.25)。第1の主要評価項目の各項目のKaplan-Meier推定値は、死亡がTAVR群10.0%、手術群8.2%、脳卒中がそれぞれ5.8%、6.4%、再入院が13.7%、17.4%だった。TAVR群の3.3%と手術群の3.8%に生体弁不全が発生した。...