1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 起立性低血圧の有無問わず、強化降圧治療でCVDと死亡減

起立性低血圧の有無問わず、強化降圧治療でCVDと死亡減

2023年11月15日  Journal of the American Medical Association

無作為化試験9件(参加者計2万9235例、追跡期間中央値4年)のメタ解析で、起立性低血圧患者への強化降圧治療(血圧目標値を低く設定)または実薬治療(active therapy)の効果を標準降圧治療またはプラセボと比較した。 その結果、強化降圧治療または実薬治療は、ベースラインに起立性低血圧のない群で心血管疾患(CVD)または全死因死亡リスクを低下させ(ハザード比0.81、95%CI 0.76-0.86)、起立性低血圧のある群でも同様にリスクを低下させた(同0.83、0.70-1.00、治療とベースラインの起立性低血圧との相互作用のP=0.68)。強化降圧治療または実薬治療は、ベースラインに立位低血圧のない群でCVDまたは全死因死亡リスクを低下させ(同0.80、0.75-0.85)、立位低血圧のある群では有意差は認められなかった(同0.94、0.75-1.18)。ベースラインの立位低血圧の有無による効果の差はなかった(治療とベースラインの立位低血圧との相互作用のP=0.16)。...