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術後高リスクHCC、アテゾリズマブ+ベバシズマブでRFS延長

2023年11月15日  Lancet

根治目的の切除または焼灼療法後も再発リスクが高い肝細胞がん(HCC)成人患者668例を対象に、術後補助療法としてのアテゾリズマブ+ベバシズマブの有効性を第III相国際多施設共同非盲検無作為化試験で検討(IMbrave050試験)。アクティブサーベイランスと比較した。主要評価項目は無再発生存(RFS)とした。 その結果、RFSは、アテゾリズマブ+ベバシズマブ群の方が、アクティブサーベイランス群よりも有意に改善した(ハザード比0.72、調整後95%CI 0.53-0.98、P=0.012)。グレード3または4の有害事象発現率は、アテゾリズマブ+ベバシズマブ群が41%(136/332例)、アクティブサーベイランス群が13%(44/330例)だった。グレード5の有害事象発現率は、それぞれ2%(6例:2例は治療関連)および1%未満(1例)だった。アテゾリズマブ+ベバシズマブ群の29例(9%)では、有害事象のため両剤の投与を中止した。...