1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 下肢虚血、スキャフォールドが血管形成術に優越性示す

下肢虚血、スキャフォールドが血管形成術に優越性示す

2023年11月20日  New England Journal of Medicine

包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)と膝窩下動脈疾患を合併した患者261例を対象に、エベロリムス溶出生体吸収性スキャフォールドの有効性と安全性を多施設共同無作為化比較試験で検討(LIFE-BTK試験)。患者をスキャフォールド群と血管形成術群に2対1の割合で割り付けた。主要有効性評価項目は、1年時点で標的肢の足首関節より上での切断、標的血管の閉塞、臨床所見に基づく標的病変の血行再建、標的病変の再狭窄がないこととした。 主要有効性評価項目が確認された(いずれの事象も発生しなかった)のは、スキャフォールド群173例中135例、血管形成術群88例中48例だった(Kaplan-Meier推定値 74% vs. 44%、絶対差30%ポイント、95%CI 15-46、優越性の片側P<0.001)。指標とする手技による重篤な有害事象の発現率は、スキャフォールド群が2%、血管形成術群が3%だった。...