PTSDの遺伝学的易罹患性は心血管代謝/呼吸器疾患と関連

外傷後ストレス障害（PTSD）症状の重症度の多遺伝子スコア（PGS-PTSD）と医学的転帰との関連性を、Vanderbilt University Medical Centerバイオバンク（BioVU）など4つのバイオバンクとその参加者の電子カルテ（EHR）を用いた遺伝子関連解析で検討。1680のフェコード（国際疾病分類9版および10版に基づく健康転帰の表現型定義）および490の臨床検査値とPGS-PTSDとの関連を解析した。 その結果、49万6317例（平均56.8歳、女性53％）を対象とした解析から、メンタルヘルス障害（fold enrichment値3.15、P＝5.81×10-6）、循環器系（同3.32、P＝6.39×10-12）、消化器系（同2.42、P＝2.16×10-7）、呼吸器系（同2.51、P＝8.28×10-5）の転帰に有意な関連性が示された。PTSD症状の重症度に対応する遺伝学的易罹患性が、アルコール依存症（β＝0.023、P＝1.49×10-4）、頻脈（同0.045、P＝8.30×10-5）、不整脈（同0.016、P＝3.09×10-5）、急性膵炎（同0.049...