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KRAS G12C陽性化学療法抵抗性mCRC、ソトラシブ+パニツムマブでPFS延長

2023年11月19日  New England Journal of Medicine

KRAS G12C変異を有する化学療法抵抗性の転移を伴う大腸がん(mCRC)患者を対象に、KRAS G12C阻害薬ソトラシブ(2用量)をパニツムマブに併用する有効性を第III相多施設共同非盲検無作為化試験で検討。医師が選択した標準治療(トリフルリジン・チピラシル合剤またはレゴラフェニブ)と比較した。主要評価項目は無増悪生存(PFS)とした。 その結果、追跡調査期間中央値7.8カ月時点で、PFS中央値は960mgソトラシブ併用群が5.6カ月(95%CI 4.2-6.3)、240mgソトラシブ併用群が3.9カ月(同3.7-5.8)、標準治療群が2.2カ月(同1.9-3.9)だった。標準治療群と比べた病態進行または死亡のハザード比は、960mg群が0.49(同0.30-0.80、P=0.006)、240mg群が0.58(同0.36-0.93、P=0.03)だった。客観的奏効率(ORR)は、960mg群が26.4%(同15.3-40.3)、240mg群が5.7%(同1.2-15.7)、標準治療群が0%(同0.0-6.6)だった。グレード3以上の治療関連有害事象発現率は、それぞれ35.8%、30...