妊娠中・出産後に超速効型インスリンアスパルト使用の安全性

デンマークで、妊娠中および出産後の1型または2型の糖尿病の女性を対象に、新規の超速効型インスリンアスパルト（faster aspart）が胎児の発育に及ぼす影響を非盲検単施設優越性試験で検討（CopenFast試験）。216例をfaster aspart群とインスリンアスパルト群に無作為に割り付け、産後3カ月まで追跡した。主要評価項目は、児の出生体重のSDスコアとした。 216例中203例（94％）で主要評価項目のデータが得られ、試験期間中に投与を中止した参加者はいなかった。出生体重のSDスコアの平均は、faster aspart群が1.0、インスリンアスパルト群が1.2だった（推定治療差－0.22、-0.58-0.14、P＝0.23）。妊娠33週時点で、平均HbA1cはそれぞれ42mmol/mol（6.0％）と43mmol/mol（6.1％）だった（推定治療差－1.01、－2.86-0.83、P＝0.28）。インスリンアスパルトと比較して、faster aspartに安全性に関する追加の問題は認められなかった。...