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小腸血管異形成による再発性出血にサリドマイドが有効

2023年11月22日  New England Journal of Medicine

小腸血管異形成(SIA)によって再発性出血を呈する患者150例を対象に、サリドマイド(2用量)の有効性および安全性を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。前年の出血エビソードが4回以上の患者を組み入れた。主要評価項目は有効な反応とし、投与終了後1年間に発生した出血エピソードの回数が、投与前1年間に比べて50%以上減少していることと定義した。 その結果、有効な反応を示した患者の割合は、サリドマイド100mg群が68.6%、50mg群が51.0%、プラセボ群が16.0%だった(3群間の同時比較のP<0.001)。副次評価項目の解析結果も、主要評価項目の解析結果を支持するものだった。有害事象発現率は、全体としてサリドマイド群の方がプラセボ群より高く、特に便秘、傾眠、手足のしびれ感、末梢性浮腫、浮動性めまい、肝酵素上昇などが高かった。...