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母親と乳児の抗菌薬や制酸薬使用が児のEoEリスクと関連

2023年11月23日  JAMA Pediatrics

小児好酸球性食道炎(EoE)392例および性別と生年でマッチさせた対照3637例(年齢中央値11.0歳、男児68.8%)を対象に、母子の抗菌薬および制酸薬使用と小児EoE発症の関連を人口ベースの症例対照研究で検討。EoE発症リスクを薬物の種類、使用時期、使用頻度により評価した。 その結果、乳児期に抗菌薬処方がなかった小児に比べて、処方があった小児ではEoEリスクが40%上昇し(調整後オッズ比1.4、95%CI 1.1-1.7)、処方3回以上ではEoEリスクが80%上昇した(同1.8、1.3-2.5)。母親の抗菌薬使用頻度も児のEoEリスク上昇に関連していた(処方1回の調整後オッズ比:1.4、95%CI 1.0-1.8、処方3回以上の同:2.1、1.4-3.2)。リスクは妊娠第3期および生後6カ月までの使用で最も高かった。乳児期の制酸薬使用もEoEリスク上昇に関連し(調整後オッズ比15.9、95%CI 9.1-27.7)、母親の制酸薬使用は、処方3回以上で児のEoEリスク上昇に関連していた(同5.1、1.8-14.8)。...