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DCISサイズ/切除断端状況、治療後同側乳がんリスクとの関連

2023年11月23日  British Medical Journal

純粋な原発非浸潤性乳管がん(DCIS)患者4万7695例を対象に、DCISのサイズおよび切除断端状況と、治療後の同側乳がん発症リスクとの関連を国際統合コホート研究で検討。乳房温存術または乳房切除術施行患者のデータを用いた。主要評価項目は、同側浸潤性乳がんおよび同側DCISの10年累積発生率とした。 その結果、同側浸潤性乳がんの10年累積発生率は3.2%だった。乳房温存術を受け、DCISサイズが20-49mmだった患者では、20mm未満だった患者よりも同側DCISの調整後リスクが有意に高かった(ハザード比1.38、95%CI 1.11-1.72)。50mm以上の患者では、20mm未満に比べてステージIIIおよびIVの同側浸潤性乳がん発生率が高かった。同側浸潤性乳がんおよび同側DCISのリスクは双方とも、切除断端陽性の方が陰性よりも有意に高かった(浸潤性乳がん:同1.40、1.07-1.83、DCIS:1.39、1.04-1.87)。DCISグレードが高いと同側DCISのリスクも高かった(グレード1:同1.42、1.08-1.87、グレード3:2.17、1.66-2.83)。...