徐波睡眠の減少が大きいと認知症発症リスクが上昇
2023年11月23日
JAMA Neurology
加齢に伴う徐波睡眠(SWS)の減少が認知症発症に及ぼす影響を前向きコホート研究で検討。Framingham Heart Studyの参加者のうち、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を2回(平均5.2年間隔)受け、選択基準を満たした346例(平均年齢69歳、女性52%)を組み入れた。評価項目は、2回目のPSGから17年間の追跡で判定された、原因を問わない認知症の発症リスクとした。 加齢には、2回の終夜睡眠検査でのSWSの減少との関連が見られた(平均変化-0.6%/年、P<0.001)。その後17年の追跡期間中、52例が認知症を発症した。年齢、性別、APOE ε4対立遺伝子の有無、薬剤使用等で調整したCox回帰モデルで、1年当たりのSWSの減少1%ごとに認知症リスクが27%上昇した(ハザード比1.27、95%CI 1.06-1.54、P=0.01)。加齢に伴うSWSの減少は、APOE ε4対立遺伝子が存在する場合に加速した。...
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