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治療歴ある小細胞肺がんにtarlatamabが有望か

2023年11月24日  New England Journal of Medicine

治療歴のある小細胞肺がん患者220例(前治療歴数中央値2)を対象に、デルタ様リガンド3とCD3を標的とする二重特異性T細胞誘導抗体tarlatamabの抗腫瘍活性および安全性を第II相試験で検討(DeLLphi-301試験)。患者は2週ごとに10mgまたは100mgの静注投与を受け、追跡期間中央値は10mg群10.6カ月、100mg群10.3カ月だった。 その結果、主要評価項目に規定した客観的奏効率は、10mg群40%(97.5%CI 29-52)、100mg群32%(同21-44)だった。客観的奏効者68例のうち奏効期間が6カ月以上だった患者の割合は59%で、データカットオフ時点で客観的奏効が持続していた患者の割合は10mg群55%、100mg群57%だった。無増悪生存期間の中央値は10mg群4.9カ月(95%CI 2.9-6.7)、100mg群3.9カ月(同2.6-4.4)、9カ月時点の推定全生存率はそれぞれ68%、66%だった。最も頻度の高い有害事象は、サイトカイン放出症候群(10mg群51%、100mg群61%)、食欲減退(同29%、44%)、発熱(同35%、33%)だった。...