1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. IgA腎症にsparsentanの2年転帰も蛋白尿減少と腎機能維持

IgA腎症にsparsentanの2年転帰も蛋白尿減少と腎機能維持

2023年11月24日  Lancet

IgA腎症患者404例を対象に、非免疫抑制単分子エンドセリン受容体・アンジオテンシン受容体二重拮抗薬sparsentanの有効性と安全性を第III相二重盲検無作為化試験でイルベサルタンと比較したPROTECT試験の2年間の結果を報告。二重盲検最終解析で得られた110週間の腎機能および転帰を評価した。 その結果、sparsentan群はイルベサルタン群に比べて推算糸球体濾過量(eGFR)の低下が緩徐で、eGFR勾配の差は6-110週目では1.1mL/分/1.73m2/年(95%CI 0.1-2.1、P=0.037)、1日目-110週目(2年間全体)では1.0mL/分/1.73m2/年(同-0.03-1.94、P=0.058)だった。sparsentan投与による36週時の蛋白尿の有意な減少は試験期間を通じて維持され、110週時の蛋白尿(尿蛋白/クレアチニン比のベースラインからの変化)はsparsentan群の方がイルベサルタン群よりも40%低かった(-42.8% vs. -4.4%、幾何最小二乗平均比0.60、95%CI 0.50-0.72)。腎不全の複合評価項目がsparsentan群...