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COVID-19入院患者へのビタミンC、転帰改善の可能性低い

2023年11月25日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者(対象:重症患者1568例および非重症患者1022例)を対象に、ビタミンC静脈内投与で転帰が改善するかどうかをプラセボまたはビタミンC非投与を対照とした無作為化試験2件で検討。主要評価項目は、心肺支持療法なしの日数(21日目まで集中治療室での呼吸器系および心血管系臓器補助なしで生存した日数)と生存退院の複合とした。 その結果、重症患者の心肺支持療法なしの日数の中央値は、ビタミンC群7日、対照群10日(調整後比例オッズ比0.88、95%信用区間0.73-1.06)で有効性の事後確率は8.6%、非重症患者ではビタミンC群22日、対照群22日(同0.80、0.60-1.01)で有効性の事後確率は2.9%だった。重症患者の生存退院率はビタミンC群61.9%、対照群64.6%(調整オッズ比0.92、95%信用区間0.73-1.17)で有効性の事後確率は24.0%、非重症患者ではビタミンC群85.1%、対照群86.6%(同0.86、0.61-1.17)で有効性の事後確率は17.8%だった。...