アクショナブル遺伝子型の保有者は生存期間短い

アイスランド人5万7933例を対象に、アクショナブルな遺伝子型の保有率と寿命との関連を検討。米国臨床遺伝・ゲノム学会の二次的所見に関する遺伝子リスト第3版（ACMG SF v3.0）に掲載された遺伝子のコーディングバリアントとスプライスバリアントの保有率を評価した。ClinVarデータベースで報告されたエビデンス、バリアントの頻度、およびそれらと疾患との関連を用いて、レビューしたすべてのバリアントに病原性を割り当てて手動でキュレーションしたアクショナブルな遺伝子型（バリアント）のセットを作成した。これらの遺伝子型と寿命との関係を評価し、さらに保有者の死因を調べた。 ACMG SF v3.0に掲載された遺伝子の配列バリアント4405個を手動でキュレーションして、53遺伝子で235個のアクショナブルな遺伝子型を同定した。対象者の4.0％が少なくとも1つアクショナブルな遺伝子型を保有していた。アクショナブルな遺伝子型の保有者は、非保有者よりも生存期間中央値が短いことがわかった。特に、がん遺伝子にアクショナブルな遺伝子型を保有していると、非保有者よりも生存期間が3年短く、保有者の死因は主にがん...