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コロナ初感染による入院率と致死率を年齢別に推定

2023年11月27日  専門誌ピックアップ

カナダ・ブリティッシュコロンビア州で施行された人口ベースの血清疫学的調査を基にデルタ株期とオミクロン株期の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)初感染による重篤な転帰リスクを評価。第6回(2021年9月)と第7回(2022年3月)、第8回(同年7月)と第9回(同年12月)調査の年齢別および性別の感染入院率(IHR)と感染致死率(IFR)を推定した。 その結果、累積血清有病率は2022年12月までに74%、2023年7月までに79%だった。また、50歳未満では80%を超えたが、80歳以上では60%未満にとどまった。年齢群別のIHRとIFRの推定値は、第6-7回調査の70-79歳(3.3%、1.0%)と全期間(第6-7回、第7-8回、第8-9回調査)の80歳以上(IHR 4.7%、2.2%、3.5%、IFR 3.3%、0.6%、1.3%)を除き、それぞれ1.0%未満および最大0.1%だった。重篤転帰リスクはJ字型の年齢パターンを示した。第8-9回調査の入院患者数は、5歳未満では新規感染者300例当たり約1例、80歳以上では30例当たり約1例で、死亡例は5歳未満ではなく、80歳以上では新...