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網膜芽細胞腫にIAC、40%近くに重度の好中球減少が発生

2023年11月27日  JAMA Ophthalmology

片側または両側の網膜芽細胞腫に対する動脈内化学療法(IAC)を受けた小児患者を対象に、好中球減少の発生率と危険因子を単一施設の症例シリーズで検討。化学療法には主にメルファランを使用したが、トポテカンまたはカルボプラチンも使用可とした。主要評価項目は、各IACサイクル後の好中球絶対数(ANC)最低値とした。 49例(平均年齢1.7歳、女児51.0%)が治療を受けた(64眼、171サイクル)。ANC最低値の平均は1325.3/μLで、IACから中央値で10日後に発生した。好中球減少のグレード0、1、2、3、4、および欠測の頻度分布は、それぞれ31(サイクルの18.1%)、25(14.6%)、40(23.4%)、37(21.6%)、26(15.2%)、12(7.0%)だった。ANC低値と弱い相関を示した因子は、メルファラン投与量が多いこと(β=-2356、95%CI -4120.6--611.2、調整R2=0.251、P=0.01)、トポテカン投与量が多いこと(同-4056、-7003.6--1344.5、0.251、P=0.006)だった。...