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リスクモデルで肺がん検診、人種的/民族的格差が縮小

2023年11月28日  JAMA Oncology

米国でリスクに基づく肺がん検診によって、人種的/民族的格差を縮小し検診の有効性を改善できるかどうかをコホート研究で検討。喫煙歴のある成人10万5261例(男性57.0%、平均59.8歳)を対象とした。Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian Cancer Screening Trial 2012モデルを再調整し(PLCOm2012-Update)、白人、アフリカ系、日系など5つの人種/民族別に6年間の肺がんリスクを計算し、2021年の米国予防医療専門委員会(USPSTF)の基準と比較した。評価項目は、予測精度、検診適格性-罹患率(E-I)比(適格者数と新規症例数の比率)、検診性能とした。 その結果、1464例(1.4%)が登録から6年以内に肺がんを発症した。PLCOm2012-Updateモデルは人種間/民族間で良好な予測精度を示した(曲線下面積0.72-0.82)。USPSTF 2021の基準はアフリカ系アメリカ人で大きな差を示し、白人との比較でE-I比が53%低かったが(E-I比9.5 vs. 20.3、P<0.001)、リスクに基づく検診では...