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遺伝性がん検査、DNAとRNAの同時配列決定で精度が向上

2023年11月29日  JAMA Oncology

生殖細胞系列の遺伝子検査でDNA配列決定にRNA配列決定を加えた場合に、精度と臨床的感度が改善するかどうかを診断学的研究で検討。遺伝性がんの素因を有する被検者4万3524例(検査時中央値54歳、女性85.7%)と4万3599件の検査を対象とした。主要評価項目は、診断率の上昇、臨床的意義不明バリアント(VUS)の割合の低下、RNAの証拠とバリアント分類との関連などとした。 その結果、549例(1.3%)でバリアント分類に影響があった。医学的に意味のある再分類が行われた97例のうち70例はVUSから病原性/病原性の可能性(P/LP)に再分類され、27例で新規の深部イントロンP/LPバリアントが検出された。P/LPスプライシングバリアントの17.1%の分類がRNAの証拠に依存し、既存のスプライシングVUSの71.1%がRNAの証拠により解決した。アジア系、黒人、ヒスパニック系を併せた診断陽性率上昇(3.1%)とVUS割合低下(-3.9%)は白人より大きかった(1.6%、P=0.02と-2.5%、P<0.001)。...