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原発性胆汁性胆管炎にelafibranor、生化学的反応を改善

2023年12月1日  New England Journal of Medicine

ウルソデオキシコール酸への反応が不十分または許容できない副作用が見られた原発性胆汁性胆管炎患者161例を対象に、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)α/δ作動薬elafibranorの有効性および安全性を多国籍第III相二重盲検プラセボ対照試験で検討した(ELATIVE試験)。 その結果、主要評価項目に規定した52週時点の生化学的奏効達成率はelafibranor群51%、プラセボ群4%だった(差47%ポイント、P<0.001)。52週時点のアルカリホスファターゼ(ALP)値正常化達成率はelafibranor群15%、プラセボ群0%だった(同15%ポイント、P=0.002)。中等度-重度掻痒を呈した患者(elafibranor群44例、プラセボ群22例)での最悪の痒みの順序評価尺度(WI-NRS、範囲0-10で高値ほど掻痒が強い)スコアの52週時点のベースラインからの最小二乗平均変化量はelafibranor群-1.93、プラセボ群-1.15(差-0.78、P=0.20)で、有意差は見られなかった。発生率がelafibranor群で高かった有害事象は腹痛、下痢、悪心、嘔吐...