産後の糖尿病にクローズドループ療法で低血糖発生少ない

出産後の1型糖尿病患者18例を対象に、クローズドループ型インスリン注入による血糖コントロール改善効果を非盲検無作為化比較試験で検討。産後12週間はオートモード機能付きのハイブリッドクローズドループインスリンポンプMiniMed 670G/770G system群とセンサー付きポンプ療法群に無作為化し（無作為化期間）、その後、24週まで全例を対象にクローズドループインスリン投与による継続治療を実施した（継続期間）。 その結果、無作為化期間では、血糖値が目標範囲内（70-180mg/dL）にあった時間の割合に群間差はなかった（クローズドループ群79.2±8.7％ vs. センサーポンプ群78.2±6.0％、P＝0.41）が、70mg/dL未満の時間の割合はクローズドループ群の方が少なかった（1.7±0.8％ vs. 5.5±3.3％、P＜0.001）。継続期間では、センサーポンプ群に最初に無作為化された患者で70mg/dL未満の時間の割合が少なかった（5.5±3.3％ vs. 3.3±2.2％、P＝0.039）。どちらの期間でも、両群ともに糖尿病性ケトアシドーシスおよび重度低血糖は発生しな...