前兆症状時のubrogepant服用で片頭痛発作抑制

米国の研究センターおよび頭痛クリニック計75施設で片頭痛患者480例（女性88％）を対象に、前兆症状発生時の急性治療でのカルシトニン遺伝子関連ペプチド（CGRP）受容体拮抗薬ubrogepant（100mg）経口投与の有効性、安全性、忍容性を第III相無作為化クロスオーバー試験で検討（PRODROME試験）。1年以上の片頭痛既往があり、スクリーニング前の3カ月間に1カ月当たり2-8回の中等-重度片頭痛発作が発生した患者を対象とし、前兆症状の初回発生時にubrogepant、2回目にプラセボを服用する群またはその逆の順序で服用する群に無作為化した。主要評価項目は、試験薬服用後24時間以内の中-重度頭痛発生無しとした。 修正intention-to-treat解析の結果、主要評価項目の頭痛発生無しはubrogepant治療時46％、プラセボ治療時29％だった（オッズ比2.09、95％CI 1.63-2.69、P＜0.0001）。試験薬服用後48時間以内に発生した有害事象の報告率はubrogepant治療時17％、プラセボ治療時12％だった。...