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熱帯熱マラリアにプリマキンで三日熱マラリア寄生虫血症リスク減

2023年12月6日  Lancet

三日熱マラリアと熱帯熱マラリアが共に蔓延する地域で、プリマキン根治療法の適応を熱帯熱マラリア患者に拡大すると、続発する三日熱マラリア寄生虫血症リスクを減らせるかどうかを多施設共同非盲検優越性無作為化比較試験で検討(PRIMA試験)。熱帯熱マラリア単一感染者でグルコース-6-脱水素酵素(G6PD)活性70%以上の適格患者495例に殺シゾント薬を投与後、高用量の経口プリマキン短期間投与(介入群、246例)または標準量の経口プリマキン単回投与(標準治療群、249例)に無作為化割り付けした。主要評価項目は、63日時点での三日熱マラリア寄生虫血症の発症リスクとした。 その結果、63日時点での三日熱マラリア寄生虫血症の発症リスクは、標準治療群が11.0%、介入群が2.5%だった(ハザード比0.20、95%CI 0.08-0.51、P=0.0009)。最初の42日間に、プリマキン関連の有害事象が標準治療群で4件、介入群で26件報告された。計143件の有害事象の92%が軽度だった。...