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分娩中のオキシトシン中止、新生児合併症は減少せず

2023年12月6日  Lancet

フランスで、分娩早期にオキシトシンを投与した妊婦を対象に、分娩中のオキシトシン中止が出生児の病的状態に及ぼす影響を多施設共同無作為化非盲検優越性試験で検討(STOPOXY試験)。参加者をオキシトシン中止群(子宮頸管開大6cm以上で中止)とオキシトシン継続群(娩出まで継続)に割り付けた。主要評価項目は出生児の病的状態とし、出生時の臍動脈pH 7.10未満、塩基過剰10mmol/L超、臍動脈の乳酸7mmol/L超、アプガースコア5分値7未満、新生児集中治療室入院で評価した。 2170例を最終解析の対象とした(修正intention-to-treat集団)。主要評価項目は、オキシトシン中止群1067例中102例(9.6%)とオキシトシン継続群1103例中101例(9.2%)に発生した[絶対差0.4%(95%CI -2.1-2.9)、相対リスク1.0(95%CI 0.8-1.4)]。安全性解析対象集団では、2群間で有害事象に臨床的に意味のある差は見られなかった。...