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高リスクPVLにニボルマブ投与が有望か

2023年12月9日  JAMA Oncology

増殖性疣贅状白板症(PVL)の患者を対象に、抗プログラム細胞死1タンパク(PD-1)療法の安全性と臨床活性を非無作為化非盲検第II相試験で検討。4cm以上の病変(異形成の程度を問わない)のある患者に治療前生検を実施後、ニボルマブ(480mg)を28日ごとに4回投与し、その後の各来院で再生検と口腔内写真撮影を実施した。主要評価項目は、治療前後の複合スコア(異形成の大きさと程度)の変化量とした(大奏効[MR]:スコアが80%を超えて減少、部分奏効:40-80%減少)。 追跡期間中央値は21.1カ月だった。登録した33例(年齢中央値63歳、女性55%)中8例(24%)が、切除歴のある早期口腔扁平上皮がん(OSCC)だった。12例(36%)で複合スコア上の奏効が得られ(MR 9%)、4例に進行(10%を超える複合スコア増加またはがん)が認められた。2例(6%)が毒性のために治療を中止し、7例(21%)がグレード3-4の免疫関連有害事象を発現した。...