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石灰化ASに非侵襲的超音波治療の安全性は

2023年12月11日  Lancet

重症の症候性大動脈弁狭窄症(AS)成人患者40例を対象に、経胸壁非侵襲的超音波治療法の安全性と弁機能の改善効果を前向き多施設共同単群コホート研究で検討。STS平均スコア5.6%かつ複数の重症併存疾患を有する高リスク患者を組み入れた。主要評価項目は、治療関連死(30日以内)と弁機能の改善とした。6カ月時点の結果を報告する。 その結果、治療関連死は発生せず、生命を脅かすイベントや脳血管イベントも認められなかった。6カ月までに弁機能の改善が認められ、平均大動脈弁口面積は10%増加(ベースライン:0.58cm2、追跡調査時:0.64cm2、P=0.0088)、平均圧較差は7%低下した(41.9mmHgおよび38.8mmHg、P=0.024)。NYHAスコアは25例中24例(96%)で改善または安定、KCCQ平均スコアは33%改善した(48.5から64.5へ)。1例で重篤な治療関連有害事象が認められた。非重篤な有害事象は疼痛、治療中の不快感、一時的な不整脈などだった。...