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TNBC術前補助療法にペムブロリズマブ追加でpCR達成58%

2023年12月12日  JAMA Oncology

病期I-III期のトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者115例(中央値50歳、リンパ節転移陽性39%)を対象に、アントラサイクリン系薬を含まない術前カルボプラチン/ドセタキセル+ペムブロリズマブ療法レジメンの有効性を非盲検第II相臨床試験で検討(NeoPACT試験)。主要評価項目は病理学的完全奏効(pCR)とし、副次評価項目は残存腫瘍量、無事象生存率(EFS)、毒性、各種の免疫バイオマーカーとした。 その結果、患者の58%がpCRを達成し、残存腫瘍量0-1の割合は69%だった。3.5%にグレード3以上の免疫介在有害事象が認められた。推定される3年EFSは患者全体では86%、pCR群で98%、非pCR群で68%だった。多変量解析で、間質腫瘍浸潤リンパ球(sTIL)、プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)、DNA損傷免疫応答(DDIR)、腫瘍免疫微小環境(TIM)がpCRの予測因子であり、pCRの曲線下面積はそれぞれ0.719、0.740、0.699、0.715だった。...