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患者と外科医の性別一致は術後死亡リスクと関連せず

2023年12月13日  British Medical Journal

2016-19年に米国の急性期病院で大手術を受けたメディケア出来高払い方式受給者290万2756例を対象に、患者と外科医の性別の一致と術後死亡リスクの関連を後ろ向き観察研究で検討した。 その結果、執刀した外科医が同性だった患者の割合は44.4%(男性患者+男性外科医41.4%、女性患者+女性外科医3.0%)、異性だった患者の割合は55.6%(男性患者+女性外科医1.8%、女性患者+男性外科医53.8%)だった。調整後の術後30日死亡率は男性患者+男性外科医群2.0%、男性患者+女性外科医群1.7%、女性患者+男性外科医群1.5%、女性患者+女性外科医群1.3%だった。待機的手術は、患者と外科医の性別一致が、女性患者では死亡リスクのわずかな低下(調整後リスク差-0.2%ポイント、P<0.001)、男性患者では死亡リスクの増加(同0.3、P<0.001)と関連したが差は小さく、臨床的意義はなかった。非待機的手術では死亡リスクに差はなかった。...