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ADHD治療薬の長期使用で心血管疾患リスク上昇

2023年12月13日  JAMA Psychiatry

スウェーデンで、注意欠如/多動性障害(ADHD)の診断またはADHD治療薬の調剤を受けた6-64歳を対象に、ADHD治療薬の長期使用による心血管疾患(CVD)リスクを症例対照研究で検討。主要評価項目は初発のCVDとした。 ADHD患者27万8027例のうち、CVD発症者1万388例(年齢中央値34.6歳、男性59.2%)を特定し、CVD未発症の対照者5万1672例(同34.6歳、59.2%)とマッチさせた。両群の追跡期間中央値は4.1年だった。ADHD治療薬の累積使用期間が長くなると、未使用の場合よりもCVDリスクが上昇した(0-1年以下:調整オッズ比0.99、95%CI 0.93-1.06、1-2年以下:同1.09、1.01-1.18、2-3年以下:同1.15、1.05-1.25、3-5年以下:同1.27、1.17-1.39、5年超:同1.23、1.12-1.36)。14年の追跡期間で、ADHD治療薬の使用が1年増加するごとにCVDリスクは4%上昇し(調整オッズ比1.04)、リスクの上昇は最初の3年間でより大きく(同1.08)、以後のリスクは不変だった。小児・青年(25歳未満)および...