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オリゴ転移ESCC、全身療法+局所療法でPFSが有意に改善

2023年12月15日  専門誌ピックアップ

オリゴ転移(1-4個の転移)食道扁平上皮がん(ESCC)成人患者104例を対象に、局所療法を全身療法に併用した有効性を第II相多施設共同非盲検無作為化試験で検討(ESO-Shanghai 13試験)。全身療法(化学療法、抗PD-1抗体を含む)単独と比較した。局所療法は放射線治療、手術、焼灼療法とした。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)だった。 その結果、追跡調査期間中央値30.5カ月時点でのPFS中央値は、全身+局所療法群が15.3カ月(95%CI 10.1-20.5)、全身療法単独群が6.4カ月(同5.2-7.6)だった(層別ハザード比0.26、同0.16-0.42、層別ログランク検定のP<0.0001)。グレード1-2の急性食道炎発現率は、併用群の方が単独群より高かった(19% vs. 2%、P=0.036)。グレード3以上の治療関連有害事象発現率は両群で同程度で(47% vs. 41%、P=0.538)、主な有害事象は白血球減少症(32% vs. 35%)および好中球減少症(36% vs. 39%)だった。併用群の2例、単独群の1例で治療関連死が認められた。...