白内障手術後のソフトステロイド、効果は従来薬と同様

白内障手術後の標準的なステロイドとソフトステロイドの外用の有効性と安全性を系統的レビューとメタ解析で検討。白内障手術後のステロイド局所治療の臨床転帰が含まれた無作為化比較試験をすべてデータベースで検索した。個々の試験データを抽出し、全前房（AC）炎症の評点、AC細胞、ACフレア、術後の視力、眼圧、有害事象発現率などの重み付け統合解析で評価した。 検索で得られた508件の試験のうち、7件（5カ国593例）を最終的な解析対象とした。患者の年齢（データが得られた患者）は、3.7-73.4歳だった。術後1、7、28日の追跡データが解析に利用可能だった。7日目のACフレアのグレードが標準ステロイド群で有意に低かった（標準化平均差0.26、95％CI 0.05-0.47、I2＝0％）が、他のすべての追跡（術後1日目、28日目）で、炎症活性の測定値は有意差を示さなかった。各追跡時点での眼圧の統合解析では、7日目に標準ステロイド群の方が眼圧が高いことが示されたが、その他の時点の眼圧は群間で同程度だった。眼有害事象の質的解析では、群間に類似性が示された。...