29週未満の早産児に生後DHA補充で行動機能改善せず

在胎29週未満で出生した児を対象としてドコサヘキサエン酸（DHA）投与の効果を評価した多施設共同盲検並行群間無作為化試験の追跡調査で、DHA投与による修正年齢5歳での行動機能改善効果を検討。同試験では、対象児をDHA（60mg/kg/日）含有乳剤群と対照のDHA非含有大豆油乳剤群に割り付けた。追跡調査の主要評価項目は、Strengths and Difficulties QuestionnaireのTotal Difficultiesスコアで親が評価する行動機能および情動機能とした。 小児731例（介入群361例、対照群370例、女児47％、追跡調査時の平均修正年齢5.4歳）から主要評価項目のデータが得られた。欠測データを補完すると、Total Difficultiesスコアの平均値は両群で同じだった（介入群：465例、平均11.8、対照群：493例、平均11.8、性別、在胎週数、病院で調整後の平均差0.01、95％CI −0.87-0.89、P＝0.98）。...