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感染前のワクチン接種でコロナ後遺症が減少

2023年12月14日  British Medical Journal

スウェーデンの2地域で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)成人患者全例(58万9722例)を対象に、初回ワクチン接種(推奨スケジュール内での1- 2回目の接種と1回目のブースター接種)の、COVID-19罹患後症状(PCC)に対する有効性を住民対象コホート研究で検討。主要評価項目はPCCの臨床診断とした。PCCに対するワクチンの有効性を、年齢、性別、併存疾患、2019年の医療機関受診数、社会経済的要因、感染時点のウイルス流行株で調整したCox回帰で推定した。 その結果、追跡期間中に、ワクチン接種者29万9692例の0.4%、ワクチン未接種者29万30例の1.4%がPCCと診断された。感染前のワクチン接種は、接種回数にかかわらずPCCリスク低下に関連しており(調整後ハザード比0.42、95%CI 0.38-0.46)、ワクチンの有効性は58%だった。PCCに対するワクチンの有効性は、1回接種が21%、2回接種が59%、3回以上接種が73%だった。...