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乳がん化学療法関連の無月経、高齢ほど発生率高い

2023年12月16日  専門誌ピックアップ

ステージI-IIIの乳がん患者で化学療法を受け補助卵巣機能抑制を受けていない閉経前50歳未満の女性1636例(診断時平均年齢42.2±5.6歳)を対象に、化学療法関連無月経(CRA)の関連因子およびCRAと長期的な生活の質(QOL)との関連を検討(Cancer Toxicities Study)。QOLは、欧州がん研究治療機構(EORTC)のQOL調査票C30とBR23で評価した。 その結果、主要評価項目に規定した、診断から1年、2年、4年時でCRAを報告した患者の割合は83.0%、72.5%、66.1%だった。CRAの可能性の高さと関連したのは、年齢の高さ[18-34歳に対する調整後オッズ比(95%CI)、35-39歳:1.84(同1.32-2.56)、40-44歳:5.90(同4.23-8.24)、45歳以上:21.29(同14.34-31.61)]および補助タモキシフェン投与[調整後オッズ比1.97(95%CI 1.53-2.53)]だった。QOL解析で、持続性CRAは4年時点での不眠症[月経回復に対する平均差9.9点(95%CI 3.2-16.5)、P=0.004]、全身療法関...