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第2世代抗精神病薬、高用量で若年成人の死亡率上昇

2023年12月16日  JAMA Psychiatry

米国で、抗精神病薬の用量関連作用によって小児(5-17歳)と若年成人(18-24歳)の死亡率が上昇するかどうかを全国的な後ろ向きコホート研究で検討。第2世代抗精神病薬または対照薬(αアゴニスト、アトモキセチン、抗うつ薬、気分安定薬)の新規使用者で、重度の身体疾患や統合失調症および関連精神障害のないメディケイド患者206万7507例(平均13.1歳、男性51.3%)を組み入れた。主要評価項目は、死因別の総死亡率とした。 その結果、抗精神病薬の1日投与量100mg(クロルプロマジン換算)以下では、死亡率との関連が認められなかった(10万人年当たりの率差3.3、95%CI -5.1-11.7、ハザード比1.08、95%CI 0.89-1.32)が、100mg以上では認められた(同22.4、6.6-38.2、1.37、1.11-1.70)。小児の死亡率は、抗精神病薬のいずれの用量とも有意に関連していなかったが、若年成人では100mgを超える用量でリスクが上昇した(同127.5、44.8-210.2、1.68、1.23-2.29)。...