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CIN2の積極的監視、長期的には子宮頸がんリスク上昇

2023年12月18日  British Medical Journal

グレード2の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN2)と診断された18-40歳の女性を対象に、積極的監視またはlarge loop excision of the transformation zone(LLETZ)による即時の治療を受けた場合の子宮頸がん長期リスクを、デンマークの健康管理レジストリを用いた全国的なヒストリカルコホート研究で検討。CIN2の女性2万7524例を組み入れ、1万2483例(45%)が積極的監視を受け、1万5041例(55%)が即時のLLETZを受けた。主要評価項目は子宮頸がんの累積リスクとし、区間打ち切りされた生存時間(time-to-event)データに対するWeibull生存モデルを用いて推定した。 その結果、追跡期間中に104例の子宮頸がんが確認された(積極的監視群54%、LLETZ群46%)。2年間の積極的監視期間中、子宮頸がん累積リスクは2群で同程度だった。その後は積極的監視群でリスクが上昇し、20年後に2.65%(95%CI 2.07-3.23%)となったが、LLETZ群では0.76%(同0.58-0.95%)と安定していた。...