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非重症コロナ患者に治療量ヘパリン、症状/QOLに効果は

2023年12月20日  Chest

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の非重症入院患者への治療量のヘパリン投与が持続的症状や生活の質(QOL)に及ぼす影響をACTIV-4a試験データを用いて解析。治療量または予防量のヘパリン投与に727例を無作為化割付けしたACTIV-4a試験から、90日時点の症状またはQOLデータがある患者のみを解析対象とした。QOLは、EQ-5D-5Lの移動の程度、身の回りの管理、ふだんの生活、痛み/不快感および不安/ふさぎ込みのドメインを評価した。 その結果、571例中288例(50.4%)が1つ以上の症状を、410例中148例(36.1%)がEQ-5D-5Lの1つ以上のドメインで中等度から高度の機能障害を報告した。90日時点での有症状は無症状と比較して、移動の程度(調整後オッズ比2.37、95%CI 1.22-4.59)、ふだんの生活(同3.66、1.75-7.65)、痛み(同2.43、1.43-4.12)、不安(同4.32、2.06-9.02)の中等度から高度の機能障害と関連していた。症状とEQ-5D-5L全体スコアに治療群間差はなかったが、身の回りの管理のみ治療量ヘパリン群が有意に...