糖尿病の血糖管理に音声対話型AIは有用

米国の4施設で、2型糖尿病患者32例（平均55.1歳、女性59.4％）を対象に、音声対話型人工知能（AI）アプリによって在宅で迅速な血糖管理を達成できるかどうかを無作為化比較試験で検討（MIVA試験）。主要評価項目は、至適インスリン用量到達時間（血糖管理達成までの所要日数）、インスリンアドヒアランス、糖尿病関連の精神的苦痛を評価する複合調査スコアの変化量、健康技術に対する態度および服薬アドヒアランスとした。 その結果、音声対話型AI群は標準治療群よりも、至適インスリン用量を短期間で達成し（中央値15日vs. 56日超、生存時間曲線の有意差P＝0.006）、インスリンアドヒアランスも良好だった（平均82.9％ vs. 50.2％、差32.7％、P＝0.01）。音声対話型AI群は標準治療群と比較して、血糖管理の達成率（81.3％ vs. 25.0％、差56.3％、P＝0.005）と平均空腹時血中ブドウ糖の変化量で評価した血糖値改善（－45.9mg/dL vs. 23.0mg/dL、差－68.9mg/dL、P＝0.001）がいずれも大きかった。...