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不妊症とASDリスクの関連に産科/新生児因子が媒介

2023年12月23日  専門誌ピックアップ

カナダ・オンタリオ州で2006-18年に在胎期間24週以上で出生した全ての単胎児と多胎児137万152人を対象に、不妊症および不妊治療と児の自閉症スペクトラム障害(ASD)リスクの関連を人口ベースのコホート研究で検討。受胎方法[補助なしで受胎、不妊治療歴のない不妊症、排卵誘発(OI)または子宮腔内人工授精(IUI)、体外受精(IVF)または卵細胞質内精子注入法(ICSI)]で分類し、コックス回帰モデルにより母体と児の特性で調整したASDハザード比を算定した。 その結果、補助なし受胎群と比較したASDの調整後ハザード比は、治療歴なしの不妊症群1.20(95%CI 1.15-1.25)、OIまたはIUI群1.21(同1.09-1.34)、IVFまたはICSI群1.16(同1.04-1.28)だった。媒介分析では、受胎方法とASDリスクの関連に産科または新生児因子の媒介が確認され、IVFまたはICSI群では帝王切開による媒介が29%、多胎妊娠が78%、早産が50%、重度新生児罹病が25%だった。...