心房細動の僧帽弁峡部に対するPFAで無症候性冠攣縮
心房細動の患者26例(平均年齢65.5歳、男性73%)を対象に、僧帽弁峡部に対するパルスフィールドアブレーション(PFA:17例)による冠攣縮の発生を前向きコホート研究で検討。高周波アブレーション(RFA:9例)と比較した。隣接する左回旋枝の攣縮の頻度と重症度を評価した。20分以上持続する攣縮または明らかな心電図変化が生じた場合は、ニトログリセリンを投与した。 その結果、PFA群の7例(41.2%)に冠攣縮が認められた。アブレーションラインはいずれも上方に位置した。RFA群では冠攣縮が生じなかった。RFAで伝導ブロックを達成できなかったためPFA群にクロスオーバーした5例のうち、3例(60%)で冠攣縮が生じた。冠攣縮が生じた患者ではほとんど(10例中9例、90%)が無症候性で、2例(20%)にニトログリセリン投与が必要だった。攣縮消失までの時間中央値は5分だった。...
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