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交通関連大気汚染の血圧への悪影響、空気濾過により軽減

2023年12月24日  Annals of Internal Medicine

米ワシントン州シアトルで交通混雑時に自動車通勤をする22-45歳の正常血圧者16人を対象に無作為化クロスオーバー試験で、交通関連の大気汚染が血圧に及ぼす影響を微粒子濾過の有無により検討。道路上の空気を車内に流入させて運転する(曝露)日を2日、高性能な微粒子空気濾過装置を装備して運転する(非曝露)日を1日設定した。運転前から、運転中、運転後24時間まで、3分間の血圧を14回記録した。 その結果、完全データのある被験者13人では、運転前の血圧値、曝露日と非曝露日の順序、前回の曝露で調整後、濾過なしでの運転は濾過ありに比べて1時間で平均拡張期血圧が4.7mmHg(95%CI 0.9-8.4mmHg)、平均収縮期血圧は4.5mmHg(同-1.2-10.2mmHg)上昇し、24時間後にはそれぞれ3.8mmHg(同0.02-7.5mmHg)、1.1mmHg(同-4.6-6.8mmHg)上昇していた。...