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PCI/CABGの心血管イベントリスク、早期リスクが高い

2023年12月25日  Journal of the American College of Cardiology

安定冠動脈疾患患者を対象に、侵襲的(INV)アプローチによる治療転帰を経皮冠動脈血行再建術(PCI:512例)と外科的冠動脈バイパス(CABG:1500例)を比較して虚血イベントリスクを術式別に解析した(ISCHEMIA試験)。主要転帰は、心血管死、試験規定の心筋梗塞、不安定狭心症・心不全・心停止蘇生処置での入院の複合を用いた。 その結果、INV-CABG群では追跡中央値2.85年に84例(16.4%)が主要転帰を来し、CABG後30日以内の発生は48例(57.1%)、手技的心筋梗塞が40例だった。INV-PCI群では追跡中央値2.94年に147例(9.8%)が主要転帰を来し、PCI後30日以内の発生は31例(21.1%)、手技的心筋梗塞が23例だった。保存的アプローチと比較した補正後の主要転帰リスク(ハザード比、95%CI)はCABGとPCIのいずれも30日以内は高く(CABG:16.25、11.44-23.07、PCI:2.99、1.97-4.53)、それ以降は低かった(CABG:0.63、0.44-0.89、PCI:0.66、0.53-0.82)。...