双極性障害2型うつ病、心理療法＋psilocybin単回併用の効果

双極性障害2型（BDII）患者15例（男性6例、女性9例、平均年齢37.8歳）を対象に、psilocybin合成製剤の単回投与を心理療法に併用した安全性および有効性を非盲検非無作為化比較試験で検討。18-65歳で、うつ病エピソードが3カ月以上続いており、2種類以上の薬物療法で効果が不十分な患者を組み入れた。主要評価項目は、投与3週後でのMontgomery-&Arinsberg Depression Rating scale（MADRS）の変化とした。 その結果、3週後、全患者でMADRSスコアが低下した（平均変化量－24.00点、Cohenのd＝4.08、95％CI －29.11-－18.89、P＜0.001）。反復測定分散分析では、投与後全時点でMADRSスコアが低下していた（Cohenのd＝3.39、同－33.19-－16.95、調整後P＜0.001）。3週時点で12例が反応（MADRSの50％の低下）、11例が寛解（MADRSスコア10以下）の基準を満たした。試験終了時点では12例が両基準を満たしていた。QIDS-SRスコアおよびQ-LES-Q-SFスコアでも同様の改善が認めら...