1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. FRα陽性プラチナ抵抗性卵巣がんにMIRVでPFS/OSが有意に改善

FRα陽性プラチナ抵抗性卵巣がんにMIRVでPFS/OSが有意に改善

2023年12月26日  New England Journal of Medicine

葉酸受容体α(FRα)陽性プラチナ製剤抵抗性卵巣がん患者453例を対象に、抗体薬物複合体mirvetuximab soravtansine-gynx(MIRV)の有効性と安全性を第III相国際共同検証的非盲検無作為化比較試験で検討。医師が選択した化学療法と比較した。1-3ラインの化学療法歴があり、FRαの発現レベルが高い(染色強度2+以上の細胞が75%以上)漿液性卵巣がん患者を組み入れた。主要評価項目は、治験担当医師の評価による無増悪生存期間(PFS)とした。 その結果、PFS中央値は、MIRV群が5.62カ月(95%CI 4.34-5.95)、化学療法群が3.98カ月(同2.86-4.47)だった(P<0.001)。客観的奏効率はそれぞれ42.3%および15.9%だった(オッズ比3.81、同2.44-5.94、P<0.001)。全生存期間(OS)は、MIRV群で有意に延長した(中央値:16.46カ月 vs. 12.75カ月、死亡のハザード比0.67、同0.50-0.89、P=0.005)。グレード3以上の有害事象(41.7% vs. 54.1%)、全グレードの重篤な有害事象(23.9...