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1型糖尿病、バリシチニブ治療中のβ細胞機能維持

2023年12月28日  New England Journal of Medicine

新規発症の1型糖尿病患者91例を対象に、JAK阻害薬バリシチニブによる治療中にβ細胞機能が維持されるかどうかを第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(BANDIT試験)。1型糖尿病の診断から100日以内の患者を、バリシチニブ(1日1回4mg)を48週間経口投与する群(60例)またはマッチさせたプラセボ群(31例)に割り付けた。主要評価項目はCペプチド濃度平均値とし、48週時点の2時間混合食負荷試験中の濃度時間曲線下面積から求めた。 その結果、48週時点での混合食負荷後の平均Cペプチド濃度の中央値は、バリシチニブ群が0.65nmol/L/分、プラセボ群が0.43nmol/L/分だった(P=0.001)。48週間時点でのインスリン1日投与量の平均値は、バリシチニブ群が0.41U/kg体重/日、プラセボ群が0.52U/kg/日で、糖化ヘモグロビン値は2群で同程度だった。有害事象の頻度と重症度は、2つの試験群で同程度だった。...