MRIスキャナーに意図せず持ち込まれた物体の危険性

3テスラMRIスキャナー内の物体の挙動を前向きin situ実験的研究で検討（CHRISTMAS試験）。病院内、患者または医療従事者の所持品、MRI検査室付近でよく見られる12種類の物体を対象とした。 その結果、SANTA（ニュートン力学が加速度をもたらす位置）測定値は、20ペンス、50ペンスおよび2ポンド硬貨の0cmからナイフおよびビスケット缶の152-161cmまで幅があった。1ペニー、2ペンス、5ペンスおよび10ペンス硬貨はガントリーの入口から100cm超の位置でスキャナーのボアに向かって自己推進し加速した。5つの物体のみがヒト組織を模した弾道ゲルを貫通した。貫通深度はナイフ（5.5cm）が最も深く、ティースプーン（5.0cm）、フォーク（4.0cm）、スプーン（3.5cm）、10ペンス硬貨（0.5cm）と続いた。ビスケット缶は模擬ヒト組織を貫通しなかったが、骨折する可能性がある大きな衝撃を及ぼした。...